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レシプロエンジンの弁バネ等に代表されるマルテンサイト系高強度材で問題となっているギガサイクル疲労損傷は、部材内部の大きな非金属介在物(Al2O3 系、SiO2 系)が原因で生じています。近年では極めて清浄度の高い材料が開発されていますが、鋼材中の比較的大きな介在物を皆無にすることは技術的に厳しく、鋼材提供側、製品設計側相方とも、存在しうる介在物のサイズを把握することは不可欠であります。
現状、介在物の評価方法には、鋼材断面をスライスして顕微鏡で介在物をピックアップする方法と、実際に高サイクル疲労試験を実施して破断面を観察し、起点の介在物をピックアップする方法が行われていますが、前者では大きな介在物にヒットする確率が極めて低く、後者では試験対象部内で最大の介在物が現出するが膨大な時間(費用)がかかる問題があります。
当社技術顧問である、九州大学 村上敬宜名誉教授提案の「水素チャージによる介在物評価法」は、試験対象部内に存在する最大の介在物を捕らえることが出来るので信頼性の高い評価が出来るだけでなく、介在物確認のための効果的検査法と言えます。
本手法は、日本精工株式会社様の保有する特許技術を使用しております。当社は、本手法による非金属介在物の評価を同社から許可された国内唯一の試験機関です。