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技術用語集

JE SERIES

JEシリーズ

高精度ヤング率および内部摩擦測定装置

この装置は、ASTMやJISに規定されている自由共振法に準ずる測定法を用います。静電力を用いて非接触で加振および振動を検出することにより、純粋な共振振動数を得ることが可能です。この方法は内部摩擦測定において振動が原因で生じる誤差を排除し、非常に小さな内部摩擦も正確に測定できるようにしています。

JE-RT

JE-RT

JE-RTの振動部

JE-RTの振動部

JE+JG-HT

JE+JG-HT

JEシリーズの特徴

本装置はASTMやJISで規定されている自由共振法を用いた測定法に基づいており、試験片を振動させる際に両端自由方式で保持します。この方法は、材料のヤング率及び固有振動数を測定するために用いられます。試験片は基本的に振動しない節の位置で支持され、断面が一様な板や棒の場合、支持位置は長さの約22.4%の位置に設定されます。

吊り線式は、弾性率の測定にで初期に実用化された方法で、ASTMやJISなどの多くの試験規格に記載されています。この方式では、試験片の節の近傍を吊り下げた吊り線で加振し、もう一方の節の近傍で振動検出を行います。この配置により、振動数に影響を与え、ヤング率の測定に誤差が生じる可能性があるため、注意が必要です。また、内部摩擦測定時の減衰にも影響を与え、試料の重量や形状に制限が生じることも特記すべき点です。

自由振動図:断面一様棒

【図1】自由振動図:断面一様棒

吊り線駆動式

【図2】吊り線駆動式

JE方式

【図3】JE方式

弊社のJEシリーズでは、静電力を用いた非接触加振と非接触振動検出を行い、試験片は振動しない節の位置に置かれます。この方法により、純粋な共振振動数を得ることができ、内部摩擦測定時の振動にも影響を与えません。この機構は小さな内部摩擦測定が可能であり、高温や低温といった特殊な環境下での測定にも有利です。また、振動検出器を独自に開発し、極低温から高温までの広範な温度環境での装置開発に対応しています。

JEシリーズの概略仕様

特徴
操作が容易で高精度な測定が可能
広範囲の試料形状と材質に対応
微小な内部摩擦測定に適している
汎用的な測定装置
材料の内部欠陥検出や品質管理にも適用可能
広範囲なJIS、ASTMに対応
測定項目
ヤング率、内部摩擦
測定試料
等方性材料
試料形状
短冊状: 板厚0.3〜10 mm × 板幅3〜10 mm × 長さ13〜130 mm
丸棒状: 直径0.3〜10 mm × 長さ13〜130 mm
温度変化測定装置の場合、試験片の長さは70 mm以下
試料材質によっては規定外の寸法でも測定可能
測定方式
自由共振式固有振動法
加振方式
非接触静電加振方式
検出方式
非接触音波センサー/静電容量式変位計
共振数
600Hz〜20kHz
20kHz〜100kHz(高振動型 JEH-RT)
試料支持
振動の節の細線に置くだけ
機種
JE-RT(室温用)
JE-HT(高温用 室温~800℃)
JE-LT(低温用 -180℃~室温)
JE-VLT(極低温用 5K~室温)
JE-LHT(低温~高温 -180℃~300℃)
JEH-RT(短試料高振動用 室温)
その他
JG測定部(剛性率測定)の付加で剛性率測定とポアソン比算出できます。

※1 写真や仕様は改良などに伴い、変更している可能性があります。 ※2 上記仕様は標準仕様です。ご要望に応じて対応します。

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