TEST SERVICE
試験サービス
FATIGUE TEST
疲労試験とは、材料から採取した試験片に繰返しそれぞれの方法(圧縮や引張り、熱、超音波など)で負荷を加え、また負荷の大きさを変えた試験を複数本実施し、それぞれの破断繰返し数を調べることで、その対象物の“破壊”が引き起こる限界がどの地点なのか(疲労限度)を調べてそれを記録する試験です。 試験の本数が多いほど、全体の傾向が把握しやすくなります。 金属材料は、一回の負荷で壊れないような小さい負荷であっても、それを何回も受けると、目には見えない小さなき裂が発生し、それが成長して、やがて破壊に至ります。これを疲労破壊といいます。 例えば、針金を切る時に、小さい力であっても何回も折り曲げると、やがて切れることを経験していると思います。これも疲労破壊の一種です。 実際の機械や構造物の多くも同様で、使用中に繰返しの負荷を受けます。実は、それらが壊れる原因の約8割に疲労破壊が関係しています。 そのため、使用する材料の疲労強度(材料の繰返し負荷に対する強さ)を考慮した設計が不可欠です。その疲労強度を調べる試験が疲労試験です。 文献やハンドブックなどからもおよそ推定できますが、材料によって熱処理や欠陥の分布などによって疲労強度が異なる場合があります。 言葉での説明だけでなく、以下事例をもとにイメージすることでより“疲労試験“の理解を深めて頂ければと思います。
=Question=
部材1(材料A,直径5mm)が1000kgの荷重で壊れ、一方、部材2(材料B,直径10mm)が1500kgの荷重で壊れたとします。 材料AとBはどちらが強いでしょうか。荷重の大きさは部材2のほうが大きいですが、材料としては材料Bのほうが強いと言えるでしょうか。
=Answer=
実は、答えは材料Aの方が強い、です。考え方としては以下です。 直径が2倍違うと、断面積は4倍違います。部材1に比べ、部材2の断面積は4倍大きいにも関わらず、荷重は1.5倍しか増えていません。したがって、材料の強さを表す指標として、荷重は適切ではないということがわかります。 客観的な指標として、荷重が加わっている断面積Aで荷重Pを割った値P/A、すなわち単位断面積あたりの荷重が用いられます。これを応力と言い、ギリシャ文字のσで表します。単位はMPa(=N/mm2)が一般的です。 上の例で言えば、材料Aの強さはσA=500MPa、材料Bの強さはσB=187MPaとなり、材料Aのほうが約2.7倍強い材料であると言えます。
Our FATIGUE TEST
航空機、船舶、自動車ならびに発電プラントにおける機器部材や構造部材の耐疲労設計には、その部材の疲労特性を知る必要があります。当社では、回転曲げ、引張-圧縮などの標準的疲労試験を始め、低サイクル・高サイクル疲労試験と設計曲線の検討、疲労き裂伝播特性の把握、さらに環境雰囲気条件での腐食疲労試験、熱疲労試験、実働応力下での大型疲労試験などを幅広く実施しています。
高温低サイクル疲労試験
容量 | 800kN, 500kN, 250kN 200kN, 100kN, 50kN 30kN, 25kN, 20kN ※下線部はMTS社製 |
---|---|
試験温度 | -196℃〜1200℃ |
容量 | 3kNm 5kNm |
---|---|
試験温度 | RT |
容量 | 100〜200Nm (100Nm) (200Nm) |
---|---|
試験温度 | RT〜850℃ |
容量 | 10〜80Nm (10Nm) (15Nm) (50Nm) (80Nm) |
---|---|
試験温度 | RT〜700℃ |
JIS B 1081 |
JIS Z 2273 |
ISO 3800 |
ASTM E466 |
JIS Z 2274 |
JIS Z 2279 |
ASTM E606 |
FAQ
TEST SERVICE
社会の安全・安心を支える、疲労試験やクリープ試験をはじめとする多様な材料試験をご紹介します。